本の紹介_7月

更新日：2022.07.02

飯田市、茅野市のみなさまこんにちは。新個別指導KO学院の竹内です！ 

今回ご紹介するのは「10歳の君に贈る、心を強くする26の言葉: 哲学者から学ぶ生きるヒント」です。  

当書は、有名な哲学者たちの言葉を借りて、10代の子どもたちが抱く心の悩みに対する解決の糸口を伝えています。

字は大きめで漢字にはフリガナが振ってあり、イラストも豊富であるため、読書が苦手なお子さんも気軽に読むことができます。

当書は、あくまで考え方のヒントを伝えるだけで、明確な答えは書いていません。

ゆえにただ読むだけなら、30分ほどで読み終わってしまいます。

大切なのは、読んだうえで考える時間を作り、自分なりの答えを自分で見つけることです。

例をあげると、   

「他人と自分を比べて劣等感を持ってしまうことがある」   

という悩みに対し著者は、アルフレッド・アドラーの  

「劣等感を友だちにしろ」   

ということばを引用して、理想の自分との比較で生まれる良い劣等感を持つことが大切であると伝えています。   

この文章を読み、  

「へーそうなんだ、これからは良い劣等感を持つようにしよう」   

と思うだけではほとんど意味がありません。理想の自分とは何か、またその理想に近づくためにどのような目標を立てるのか、そういったことを考えることが大切です。 

考える時間を作ることで、メンタル面が強くなり人間としても大きく成長していくことができるのです。 

現代では、何かを考える時間はないがしろにされがちのように私は感じます。

勉強している時間、スポーツの時間と同様に、考える時間もとても大切です。

お子さんに自分自身について考える時間を体験させてあげるためにも、ぜひ当書を読むことをすすめてみてください。